映画「カメラを止めるな!」あらすじと感想(ネタバレ有り)
SNSで話題の映画「カメラを止めるな!」を先日観に行ったので感想を。
実は公式サイトを見たらちゃっかりネタバレがあり(笑)、感想はネタバレ有りで書きますので以下はネタバレあっても問題ない方のみご覧ください!
(ネタバレ言い過ぎ・・・笑)
公式サイトはこちら↓
あらすじ(公式サイト引用)
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。
はい、そうなんです。
この映画は、“37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”を撮ったヤツらの話なんです。
ここがとてもうまい表現で、実際の映画をもう少し具体的に説明すると
“(ゾンビに襲われる撮影部隊を)37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”を流した後に、それを撮ったヤツらの制作過程を後追いする話。
公式サイトのあらすじは嘘ではないしネタバレも含むけど盛大なネタバレではない、うまい表現なのでした。
ストーリー展開
①ゾンビに襲われる撮影陣(実際は撮影したゾンビ映像を流してる、伏線たくさん)
↓
②最終的にヒロイン一人になってエンドロール(え、もう終わり??)
↓
③撮影1ヶ月前に遡り、打ち合わせ〜本番の様子を流す(ここで伏線回収)
わかりやすく(?)図にするとこんな感じ↓
感想①伏線回収がすごい
SNSのレビューで「ネタバレになっちゃうから言えないけど面白い」
と書かれている時点で実は撮影だった、というオチは予想ついてました。
けど、その想定でも伏線回収の部分が見事ですごく面白い。
例えばこのシーン、①のパートで違和感あるなあと思ってたら、カンペで「オノを拾って」と急遽出されて拾ったので棒読み&セリフっぽい感じになってたんですね。
他にも、
・軟水しか飲めないキャストが誤って違う水を飲んでしまいお腹が痛くなる
→絶対ゾンビに襲われるから外に出てはいけない場面なのにトイレに行くために出てしまう
→トイレには時間的にいけないため、外でそのままトイレしながらメイクさんにゾンビメイクしてもらう(恥ずかしいかわいそう)
・4mまでカメラをあげなきゃいけないけど道具が破損
→全員で組体操して4mまであげる
といった感じで、たくさんの伏線が見事に回収されてました。
▲組体操のひらめきは監督の娘が父との思い出写真を見てひらめくというほっこりエピソード
感想②偽物ではなく本物の映像がいいという訴えがアツイ
主人公の監督は、「安くて早くてそこそこの品質」の映像を作るのが売りとして働いているのですが、本当は目薬涙なんて使いたくないし、リアルにこだわった作品を作りたいと思っています。
ただ、仕事として撮るからには、納期やキャストとの折り合いをつけて妥協しながら撮る毎日を過ごしてました。
今回のゾンビ映像も最初は妥協しながら作っていたんですが、度重なるハプニングによって本物を撮りたい!という気持ちが強くなり、最後まで諦めずに本物を撮るためにこだわり続けます。
この「偽物ではなく本物の映像がいい!」という訴えは、映像業界に投げかけられているものなのかなと思います。
共感する人が多く、作品の人気に火がついたのかもしれません。
終わりに
映画「カメラを止めるな!」は順次全国配給が決まっているようです。
詳細なスケジュールや配給される劇場は公式サイトでチェックしてみてくださいね!
※チケットはすぐ売り切れるので、発売と同時に購入することをオススメします。