【考察】ミュージカル刀剣乱舞は、なぜこんなにも人気なのか
明けましておめでとうございます。
ご無沙汰しております、あけさんです。
みなさん、年末年始の紅白歌合戦やCDTVはご覧になりましたでしょうか。
わたしは「ミュージカル刀剣乱舞」が好きで、そこから生まれたユニット『刀剣男士』の出演が決まっていたのでしっかり観ました。←
ご覧になった方は、他のアーティストと毛色が異なる彼らに驚いたのではないでしょうか?
宝塚のような装いに、アイドルのようなパフォーマンスを見せる「刀剣男士」。
今回は、彼らの原点「ミュージカル刀剣乱舞」ついて考察してみました( ^ω^ )
※新参者の方なので、間違いがあったらすみません><
「刀剣乱舞」はゲーム発祥のコンテンツ
刀剣乱舞はDMMゲームズとニトロプラスが共同で作ったゲームです。
PC版から始まり、今ではスマホ版も展開されています。
内容はいたってシンプルで、名のある様々な時代の日本刀を育て、歴史を変えようとする敵と戦うといったもの。
ただ、刀はそのままの形ではなく男性に擬人化されています。
その姿を“刀剣男士”と呼びます。
ゲーム自体は作業ゲー色が強めなので、好みが別れるかもしれません。
(私は好きな刀が出た瞬間にやめてしまいました笑←)
似たような擬人化系ゲームだと「艦これ」とかがありますね。
個人的には、「ゲームがすごく面白くて人気になった!」ではなく「二次創作がもととなって火がついた」と考えています。
調べると刀達のオリジナル漫画や、刀剣男士に扮したレイヤーさん写真がたくさんでてくるからです。
また、刀も総勢160振以上登場しており服装も和装洋装様々なので「推し」ができやすいのも理由の一つかと。
(AKBグループや○○坂グループみたいな感じ)
2.5次元化したものが「ミュージカル刀剣乱舞」
そんな人気ゲームを2.5次元にしてミュージカル化したものが、「ミュージカル刀剣乱舞」。
“2.5次元”は2次元(平面)と3次元(立体)の間を指していて、一般的に漫画等の平面コンテンツを生身の人間で表現した場合に使われる言葉です。
ジャンプの人気漫画「テニスの王子様」は2.5次元ミュージカルの先駆けで、本郷奏多さんや城田優さん等有名役者が出ていたこともあり、若手俳優の登竜門となっています。
さてさて刀剣乱舞のミュージカルですが、内容は2部に分かれています。
・1部:登場する刀たちの時代にあった内容のミュージカル
・2部:ジャニーズのような歌って踊るライブ
1回の公演で6振が登場するのですが、特定の時代や刀の流派でセレクトされ、それに沿った内容で物語が構成されています。
(ゲームでも1回の戦闘時に選べる刀が6振なので、それに合わせている)
毎年年末には「真剣乱舞祭」と呼ばれる、過去作品のミュージカルに登場した刀剣男士が揃ってライブを行うイベントもあります。
2018年だと19振も出演したため、演者数に比例してチケットの倍率も非常に高く、家族や友達にお願いして名義を増やして応募してもほぼ取れなかったようです。
(もはや戦い)
人気の理由を考察
ではミュージカル刀剣乱舞の人気の理由について、1つ1つ考察してみます( ・∇・)
理由1:あらゆるオタクにリーチできる
前述のようなコンテンツのため、純粋にゲームが好きなオタク以外も容易に取り込むことができます。例えば…
(例1)ジャニーズ等のアイドルオタク
演者さんたちは知名度は低い方が多いものの、みなさん端正な顔立ちです。
また、ミュージカルなのでしっかり歌えて踊れる方がキャスティングされるため、ミュージカル自体の完成度も高く魅了されるのは時間の問題だと思います。
刀を用いた戦い「殺陣」もお手の物ですし、2部のライブはまさにジャニーズのコンサートそのもの。
ファンサービスをもらうための<うちわ>や<ペンライト>の使用が認められており、客席に演者さん達がおりてきた際にはファンサービスの波。
たとえ刀剣乱舞自体をあまり知らなくても、アイドルオタク気質がある方ははまってしまうはず。
(例2)歴史オタク
ミュージカルの内容は歴史にのっとって作られています。
つまり刀以外の実際の歴史上の人物たちも登場します。
史実に基づいたストーリーですから、感動する場面も多く歴史好きにもたまらないものとなっています( ・∇・)!
理由2:自分が話しかけられているような錯覚を与え、ファンの熱度を高くするのが上手
刀剣男士達は、ゲーム内でユーザーのことを「主(あるじ)」「主人殿(あるじどの)」と呼びます。
ユーザー像も存在しないため、まるで本当に自分のもののような感覚になります。
ではミュージカルはどうでしょうか。
なんとミュージカルでも、演者さん達は客席に向かってゲーム同様「主」と呼びかけてくるのです。
つまり、誰でも自分が話しかけられていると錯覚することができるのです。
女性キャラクターも出てこないため、彼らにときめいている方からすると嫉妬する対象がいないのもポイントが高いと考えられます。
ファンの熱度を加速させるにはうってつけの世界観なのです。
理由3:キャラクター再現度が高い
役者さんたちはお化粧やウィッグを用いて本物のキャラクターに限りなく近い形で登場します。(ワキ毛も全然ないです…まさにプロ!)
しぐさや喋り方ももちろんキャラクターを忠実に再現します。
さらに、MCでも演者さん自身のキャラは全く出さず、演じている刀が言いそうなことしか言葉に出しません。
この再現度の高さから、原作のゲーム好きな方や2次創作を楽しまれている方も魅了されるのだと考えられます。
理由4:未来の人気俳優を発掘できる
ミュージカル刀剣乱舞は、その人気から常にチケットの倍率が高く絶大な支持を得ている作品です。
その人気から「テニスの王子様」のように芸能界への登竜門的な立ち位置まできていると私は考えています。
実際、刀剣乱舞のメインビジュアルによく使われる刀「三日月宗近」を演じている黒羽麻璃央さんはテレビに引っ張りだこですし、他の方達もドラマに出演されたりCDデビューされたりと活躍されている方が多いです。
ちなみに私の推しは源氏の刀である「髭切」を演じる三浦宏規さんです。
バレエ経験者で、4月にはレ・ミゼラブルのマリウスに最年少で抜擢。
過去にもテニスの王子様でライバル校・氷帝の跡部景吾役をされたり、公演中止となってしまった進撃の巨人でエレンを射止めていたりと、実力派俳優さんです( ・∇・)
このように、将来大きく羽ばたくような俳優さん達を発掘できるのも魅力だと思います。
まとめ
ミュージカル刀剣乱舞の人気の理由について考察してみましたが、百聞は一見にしかず、です。
チケット倍率は高いですが、世界に自慢できる日本のカルチャーだと思いますのでぜひトライしてみてください!( ・∇・)
また考えが深まったら追記するかもしれませんのでよろしくお願いします。